セミナーシリーズ「バイオインフォマティクスへの招待」では、専門外の方々にも生命情報学の魅力を分かりやすく紹介いたします。皆さまお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。
日時: | 2008年9月25日(木) 16:00?17:15 |
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場所: |
お茶の水女子大学 人間文化創成科学研究科?全学共用研究棟607室(人間文化研究科棟大会議室)
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講演題目: | 『イネゲノム計画におけるバイオインフォマティクス』 |
講演者: |
伊藤 剛先生((独)農業生物資源研究所 基盤研究領域 ゲノム情報研究ユニット ユニット長) 東京大学教養学部基礎科学科第一卒。奈良先端科学技術大学院大学博士課程修了。国立遺伝学研究所博士研究員、ペンシルバニア州立大学博士研究員、産業技術総合研究所研究員を経て、現職。 学生時代に大腸菌ゲノムプロジェクトの一環で配列データ解析に手を染め、遺伝研とペンシルバニア州立大で分子進化の基礎的研究やゲノム配列解析を行う。帰国後は大規模アノテーションを中心に研究し、農業生物資源研究所では特にイネゲノムのバイオインフォマティクスを担当している。 |
講演概要: | この講演では、大規模なゲノム配列決定が行われる際にどのようにして配列解析が進むのか、そしてそこからどのような情報を出していくことが求められるのかをお話しします。イネゲノムの全塩基配列決定は日本を中心とする国際共同計画として推進され、2005年に完成版の全配列を発表しました。用いられたのはジャポニカの日本晴という品種で、配列全長は4億近くにもなります。ゲノムを利用して研究を進めるためには、この長大な塩基配列のどこにどんな遺伝子があるかをまず明らかにしなければなりません。これが「アノテーション」という、ゲノム研究の第一歩です。正確なアノテーションを与えるのはことのほか困難な過程です。ここでは我々が、cDNA等を利用しながらどのようにして精度良くアノテーション情報を構築したかを説明します。次に、このアノテーションを用いれば、種間で配列比較をすることにより高等植物の分子進化過程などを明らかにできますので、一例として転写開始点の多様性に関してお話しします。また、イネは重要作物ですので、基礎科学的な研究と同時に農業上有用な情報を提供することも求められます。たとえば新規の病害抵抗性遺伝子をどうやって発見しているのかといった最新の結果をお見せします。バイオインフォマティクスと呼ばれる分野は、新しいといわれながらもそれなりの歴史を重ね成果を蓄積してきました。この研究の世界がどのようにして作られ、これからどうなっていくだろうかという面も含め、学部生や大学院生の皆さんにも分かりやすくお話しします。 |
参加費: | 無料(申し込み不要) |
主催: | お茶の水女子大学 女性リーダー育成プログラム 「生命情報を使いこなせる女性人材の育成」 |
共催: |
文部科学省委託研究開発事業 「統合データベースプロジェクト」 生命情報学教育研究センター |
お問い合わせ: |
お茶の水女子大学 女性リーダー育成プログラム 「生命情報学を使いこなせる女性人材の育成」事務局 E-mail: / Tel:03-5978-5698 |
備考: | 詳細はこちらのページからもご覧いただけます。 ポスターはこちらからご覧いただけます。 |
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